<株式>
まちまち。前週4日に発表された弱い米雇用統計を受けて、医薬品や消費財などディフェンシブ銘柄に買いが入るなか、ダウとS&P500が反発。一方、ナスダックは続落した。
医薬品大手メルク
一方、米経済減速が世界経済を損なうとの不安から、世界的なエクスポージャーを持つハイテク株が下落し、ナスダックを押し下げた。
ナスダックは年明け4営業日で合計5.76%下げているが、これは2000年の8.4%安以来、最低のパフォーマンス。
<為替>
ドルが上昇。インフレ圧力が高まるとの観測を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利下げを控えるとの見方が広がった。
前週に発表された12月の米雇用統計が弱い内容となったことで、米経済のリセッション(景気後退)懸念が高まり、一部金融機関は1月30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げ決定を期待していた。
ただ、インフレ懸念の高まりを受けて、1月の利下げ幅は0.25%となる公算が大きくなったとアナリストは指摘。これがドルを支援した。
アナリストは弱い経済指標にもかかわらずドル売りを控える傾向が見られるのは、ドルが底値に近いとの判断があるためだと指摘している。
<債券>
不安定な値動きのなか、総じて上昇。連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測や米経済がリセッション(景気後退)入りすることへの懸念から、株式よりも債券が選好された。
この日は特に長期債が上昇。アナリストによると、ホルムズ海峡でイラン高速艇が米軍艦船を威嚇したとの報道を受けて地政学的懸念が広がったことや、石油価格の急落でインフレ圧力が後退したことも長期債を支援した。
<原油先物>
暖房油の一大消費地である米北東部で寒波が急激に緩んだことから大幅安となり、米国産標準油種WTIの中心限月2月物は3営業日続落、ほぼ半月ぶりの安値で取引を終えた。
ペルシャ湾の入り口に当たるホルムズ海峡でイラン艦艇が米海軍に対して挑発的な行動を取ったとの報をはやして買いが先行した。ただ、その後は一転して軟調な展開に。米気象予報機関NWSが米北東部の気温上昇に伴い、今週の暖房油需要が平年よりも4割減少するとの予想を示したことが弱材料となった。
<金先物>
小幅続落。中心限月2月物の日中取引レンジは858.50―867.70ドル。
ドル堅調や原油安を受けて売りが先行した。
