<為替>
ドルが下落。対ユーロで2週間ぶり安値をつけた。予想外に弱い米フィラデルフィア業況指数を受けて、米景気後退をめぐる懸念が強まり、連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が高まった。
この日発表された米経済指標は、新規失業保険申請件数も4週間移動平均ベースで大きく上昇、2005年10月以来の高水準となった。雇用市場にも景気減速の悪影響が出始めていることを示唆し、ドル買い要因とはならなかった。
<株式>
反落。米原油在庫の増加を受けて、エネルギー株が下落したほか、米フィラデルフィア地区連銀が発表した2月の製造業業況指数が、2001年以来の低水準となったことからリセッション(景気後退)懸念が強まった。
米原油先物は、前日に1バレル=101ドルの最高値をつけたが、原油在庫が予想以上に増加したことを受けて急落した。石油大手シェブロン
米フィラデルフィア地区連銀業況指数の発表を受け、景気循環に追随する企業が下げを主導した。ゼネラル・エレクトリック(GE)
サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)危機に関連した損失で打撃を受けている金融株も相場の下げを主導した。信用収縮をめぐり営利目的の教育関連会社も下落。
<債券>
大幅に上昇し、長期債の利回り低下は1日としては過去1カ月で最大となった。米経済指標が景気後退(リセッション)入りが近いことを示す内容となり、株価が大きく値下がりしたことが背景。
フィラデルフィア地区連銀が発表した2月の製造業業況指数は、2001年2月のリセッション以来の低水準となった。大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した1月の景気先行指数は4カ月連続で低下した。これを受けて、あらゆる年限で債券が買われた。
また、新規失業保険申請件数の4週間移動平均は、リセッションが近いとされる水準へ上昇。市場は3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%の利下げを織り込んだ。
<原油先物>
米景気の先行き懸念を嫌気した売りに押され、6営業日ぶりに急反落して引けた。原油先物は前日の電子取引で101.32ドルまで上伸するなど、2日連続で過去最高値を更新していた。
午前に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫は予想を上回る前週比420万バレルの増加となり、6週連続で積み増しを記録。原油先物はこれを受け、売りが優勢となった。その後はいったん上昇に転じる場面も見られたものの、景気悪化を示唆する経済指標を眺めて米株価が急落すると、リセッション(景気後退)懸念が再燃。米国のエネルギー需要が減退するとの思惑から、原油は売りが加速、一時97.00ドルまで値を下げた。
<金先物>
投資資金の大口流入で大幅続伸。中心限月4月物は3日連続で終値ベースの過去最高値を更新した。また時間外取引では一時958.40ドルまで上伸、取引時間中の過去最高値を塗り替えた。日中取引レンジは945.50―957.10ドル。
午前発表のフィラデルフィア連銀景況指数の悪化を受けたドル安を眺めて買いが入ったほか、インフレヘッジとしての買いが継続した。
ロイターより
